テレワーク期間中は60分の散歩か30分のランニングをしよう

新型コロナウイルスの影響で職場に通勤することなく、自宅でテレワークとなっている人も多いかと思います。会社によってはアフターコロナもテレワークを継続する可能性があり、そうなると間違いなくテレワークにおける運動不足が問題になります。

私は個人事業主を始めるときに自宅仕事という形で働き始めましたが、活動量計の万歩計が1日1000歩にも満たなかった日が続いて、「これでは危ない」と感じて、そこから健康維持のために毎日走ることにしました。あのとき気づいていなかったら、今頃生活習慣病に悩まされていたことでしょう。

自宅仕事は運動不足になりやすく、さらには大きな健康問題を引き起こします。そこで、今回はテレワーク中にどれだけ運動すれば良いのかについてお話ししていきます。

1日1万歩が理想

万歩計というものがありますが、あれは1日1万歩で健康を維持できるという考えから作られたものです。最近になって「1万歩は歩きすぎ」とも言われるようになりましたが、ランナーであれば1日1万歩は普通です。

日本人男性の平均が8200歩、女性の平均が7300歩ですので、平均よりはもう少し歩く必要があります。ただ、通勤をしていると意外と1日1万歩はあっという間に達成できます。1駅分歩くくらいの工夫は必要ですが、意識的に歩くだけでクリアできます。

ところが、テレワークで自宅仕事になったとき、ワンルームや1Kの狭い空間で暮らしている場合には、1日2000歩前後になってしまいます。とてもじゃないのですが、1日1万歩には届きません。

そうなってくると、私たちの筋力はどんどんと低下していきます。筋肉は使わないと弱くなるので、1日2000歩のような生活を1ヶ月も続けていたら、駅の階段を上るだけで息が上がるようになってしまいます。

テレワークでも外に出て歩くか走るかが必須

テレワークは自宅で仕事をするわけですが、通勤時間がなくて楽になったと感じる人が多いようです。ところが、通勤時間を活用して運動をすればいいのですが、実際には睡眠時間や趣味の時間に使われてしまいます。

これは今すぐにあらためてください。テレワークをしているなら、外に出て走るか歩くかしましょう。「したほうがいい」ではなく「しなくてはいけない」です。そうでないと、どんどん体が弱っていき、フルマラソンどころではなくなります。

具体的には1日1時間の散歩、もしくは1日30分のジョギングをしてください。ランニングトレーニングとは別に行ってください。これは健康維持のためのもので、マラソンを走れるようになるためのものではありません。

これはテレワークの人が人間として健康な体を維持するために最低限必要な運動量です。生命維持のための運動だと考えても構いません。それくらい重要なことだと認識してください。

健康な体は1日では作られない

1日たった30分のジョギング。たった1回やっただけで健康になれるわけではありません。これを365日続けて初めて、健康な体を手にすることができます。健康な体が手に入っても運動を止めればまた元に戻ります。

もちろん1日休んだくらいでダメになるわけではありませんが、継続することが基本になります。1日1時間の散歩でもいいですし、朝30分の散歩、夕方30分の散歩でも構いません。毎日続けてください。

誰かのためではなく自分自身のために、必要なことです。

テレワークをしてて「これはあまり体に良くないな」と感じたことがあるかもしれませんが、その感覚は間違っていません。日に日に体は弱っています。待ったなしで今日から始める必要があります。

ランナーとして走り続けたいならトレーニングも忘れない

もし健康でありたいだけなら、1日1時間の散歩か1日30分のジョギングだけで十分です。もう少し健康になりたいなら、週2回ほど30分のジョギングを追加しましょう。これだけで、病気にもかかりにくく、年齢相応の筋力も付きます。

でも、フルマラソンを走りたいというのであれば、プラスアルファのトレーニングも行いましょう。1週間に2回のポイント練習と、1週間に4回の1時間ジョグ。テレワークで残業がないなら、練習時間は確保できるはずです。

人間はどうしても甘い方に流れてしまいます。テレワークで自宅にいると誘惑するものがたくさんあり、反対にマラソン大会がなくなってモチベーションが低下しているので、意識的に練習メニューを組まないと、確実に練習量は減ります。

ほんの少しだけストイックになってください。マラソン大会が再開されたときに、過去の記録が遠く手の届かないところにまで行ってしまいたくないのであれば。

1日1時間の散歩もしくは1日30分のジョギングの先は、自分で描く未来のために使いましょう。どんな自分になりたいのかをよく考えて、ずっと走り続けるランナーになりたいなら、しっかりと練習をしましょう。

今は大人しく、新型コロナウイルスが過ぎるのを待っているという人も、運動をゼロにするのではなく最低限のことだけはしておきましょう。繰り返しますが、誰かのためではなく自分自身のために。

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