休日を利用して1泊2日の週末旅ランに出かけよう!

2021年4月12日

マラソン大会が軒並み中止になっており、週末の楽しみが減って困っている人もいますよね。でも、ランニングの楽しみはマラソン大会だけではありません。42.195kmを走れる走力をレースだけに使うのはなく、自由に走れる旅ランに使ってみてはいかがでしょう。

1日30〜40kmを土日で走れば60〜80kmも走れてしまいます。東京からなら小田原くらいまで走れますし、大阪から京都といった普段なら電車に乗るような距離も、自分の足で走れます。もちろん途中で電車に乗るのもOKで、寄り道だって自由です。ここではそんな週末旅ランの魅力についてご紹介していきます。

1日30kmなら2日連続でも走れる

旅ランを考えるときに大事なのが、1日どれくらい走れるかを見極めることです。フルマラソンを歩くことなく完走できるのであれば30km✕2日は問題なく走れます。サブ4レベルになれば60km✕2日も可能ですが、そうなるとただ走るだけになるので、あまりおすすめはしません。

長くても1日30kmを目安にして、どれくらい観光や寄り道をするかによって距離の調整をしましょう。例えば鎌倉や京都を走るのだとすると、1日15〜20kmでも十分です。大事なのは距離でもタイムでもありません。走って楽しむことですので、あまり長く走らないのがポイントです。

また、離脱しやすいコースになっているのも重要です。30kmの距離でも電車の沿線であれば、いつでも簡単にエスケープできますが、山を超えるコースになると、何かあっても自力で戻ってこなくてはいけなくなるので、心理的なプレッシャーが大きくなります。できるだけ5kmごとにエスケープできる場所のあるコースを選びましょう。

ランニング時間は1日6〜8時間程度でOK

コースを決めたら、次はスケジュールです。どこを走るかにもよりますが、1日のスケジュールとしては9時〜16時を基準として考えると余裕ができます。この場合は7時間の活動になりますが、8時間活動をするなら8時〜16時、もしくは9時〜17時に設定しておきましょう。

ガツガツ走りたいなら、朝5時スタートの23時まで走るというのもいいのですが、そうなると旅ランではなく苦行です。活動時間は太陽が出ている時間だけ。夕方には走り終えているのが理想です。もちろん苦行をしたいというのであれば、それを無理に止めはしませんが。

繰り返しますが、長い距離を走ればいいというものではありません。大事なのはそれぞれの旅を楽しむということです。自分の足で走ることで、電車や車では見落としてしまう景色を楽しめるのが旅ランの魅力。「こんなにも長い距離を走った」よりも「8時間もかけて、これだけしか進んでいない」を誇りましょう。

おすすめの旅ランコース

旅ランをするにしても、いきなり自分でコースを探すというのは大変です。そこで、ここではおすすめの旅ランコースをいくつかご紹介していきます。

しまなみ海道ラン

尾道から今治までのしまなみ海道を走るコースです。コースは約78kmで中級者向けですが、飲食店も多く、サイクリストのために道が整備されているので走りやすいといったメリットがあります。橋からの景色は絶景ですし、観光スポットも充実しています。ただし、宿泊施設が限られているので早めの確保が必要です。

箱根越えラン

旧東海道の小田原宿から三島までの約31kmです。距離は短いのですが、箱根峠を越える難コースで、走り応えがあります。走力に自信があるなら1日でも走れます。やや走力に不安があるなら、箱根湯本駅スタートにすれば、問題なく1日で箱根を越えられます。ただ、仲間と走るなら観光も含めて芦ノ湖周辺で1泊するのがおすすめです。

京街道ラン

京街道は大阪の高麗橋から京都の山科追分までの約55kmです。追分から京都まで走って、約60kmにすれば1泊2日の旅ランコースになります。途中の宿泊施設も多く、エスケープもしやすい初心者向けのコースです。河川敷を走る時間が長いので、複数人でワイワイおしゃべりしながら走るのに適しています。

旧東海道ラン

京都から東京までの約500kmのコース。1回で走り切るのは難しいのですが、1ヶ月に1回のペースで週末に走れば、10ヶ月程度で旧東海道を自分の足で走り切ることができます。江戸時代の旅人が歩いた道を走るというロマンがあります。同じく中山道も魅力的なコース。せっかくですから週末旅ランで5街道制覇を目指してみてはいかがでしょう。

まとめ

マラソン大会がなくても、この国には魅力的な道がたくさんあります。海岸線を行けるところまで走るのもいいですし、川の河口から源流まで走るのもいいでしょう。大事なのはワクワクする道を自分で探すことです。誰かが与えてくれるのではなく、自分で見つけた自分だけのコースを走る。

ランニングはもっと自由でいいんです。みんなで走るマラソン大会も素敵ですが、そもそもランニングは孤独なスポーツ。走りながら自分と向き合いたいという人は、ぜひ週末旅ランを取り入れてみましょう。長距離を走ることになるのでLSD効果もあって、走力アップも期待できますよ。

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