音楽を聴きながら走るときに気をつけなくてはいけないこと

2022年1月24日

ランニング中にスマホなどで音楽を聴きながら走っている人も多いかと思います。音楽を聴きながら走ることに対しては賛否が分かれていますが、安全性を重視して走れば危険性は低く、それでいて気持ちよくランニングを楽しめます。ではどうすれば安全を確保できるのでしょうか?

ここでは音楽を聴きながら走ることのメリットや、安全にミュージックランを楽しむための注意点について解説していきます。ランニングを楽しむためのイヤホンの選び方も合わせて解説していますので、これから購入を検討するという人もぜひ参考にしてください。

自分が走りやすいテンポの音楽を見つける

音楽を聴きながら走るときには、自分が走りやすい曲を見つけることが重要になります。曲にはそれぞれテンポがあり、自分の走りとテンポがシンクロすると気持ちよく走ることができます。BPMという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、音楽のBPMと自分の歩数を合わせるのが理想。

こだわるひとは音楽のBPMを調べて、速く走るときのプレイリストやジョグ用のプレイリストを作っていますが、そこまで気にする必要はありません。速く走るときに気持ちがいい曲、ゆっくりめのときに気持ちがいい曲を感覚で集めて、プレイリストにするだけでOKです。

実際に音楽を聴きながら走ってみると、どうも足が上手く運べない曲というものが出てきます。好きな楽曲でも、それはランニングには適していないので、ランニング用のプレイリストから外すか、違うペース用のプレイリストに移してください。最近はランニング用のプレイリストも音楽配信サービスに用意されていますので、それを使うのもおすすめです。

周囲音が聞こえる状態になるイヤホンを使う

ランニング中に音楽を聴くときにマストなのが、耳を塞がないということです。耳を塞がないと音楽が聴けないのでは?と思うかもしれませんが、最近は骨伝導タイプのイヤホンなど、オープンイヤーのイヤホンが増えており、耳を塞がなくても音楽を楽しむことができます。

耳を塞がないので、背後からやってくる車の音を聞き逃すこともありませんし、ランニングをしながら仲間と会話することも可能です。マラソン大会で耳を塞ぐタイプのイヤホンをして、背後から救急車が来ているのに気づかないなんて人もいますが、オープンイヤーのイヤホンならそのようなことがなくなります。

音楽をしっかりと聴くというよりは、BGMのあるランニングを楽しむという感覚です。音楽が好きという人にとっては音質が満足できないかもしれませんが、BGMだと思えばそこまで音質を気にする必要はありませんよね。大事なのは安全に走ることです。必ず周囲音が聞こえるようにして走ってください。

通話やスマホ操作をするときには安全な場所で止まる

ランニング中に電話がかかってくることや、プレイリストを変えたくてスマホ操作が必要になることがあります。そういうときには、必ず安全な場所に移動したうえでスマホ操作を行いましょう。ときどき通話しながら走っている人もいますが、周りが見えていないのでとても危険です。

また、コース上で急に立ち止まるのも後方のランナーが衝突する可能性もありますので、まずはコースから外れて安全な場所に移動してください。そのうえで電話対応をしたり、プレイリストの変更をしてください。周囲の音が聞こえるとはいえ、音楽を聴いているときは注意力が散漫になります。

「ながらランニング」はとても危険。人によっては音楽を聴きながら走るということそのものをNGとしており、ネガティブな印象を与えることもあります。そういう人たちとトラブルにならないためにも、音楽を聴きながら走っているときに、さらに別の動作を追加しなくてはいけなくなったら、安全な場所で止まるようにしてください。

時々は音楽なしで走るようにしよう

音楽があるとランニングはとても楽しいものになりますが、ときどきは音楽なしで走るようにしましょう。自分の足音を聴いたり、自然の音に耳を澄ますということで、ランニングに新しい気付きが生まれます。自分の体との対話を楽しみたいときも音楽はないほうがいいでしょう。

避けたいのは音楽なしでは走れないという状態になることです。マラソン大会によってはイヤホンを禁止していることもありますので、そういうときに不安にならないように1週間に1〜2回はイヤホンなしで走りましょう。最初は不安になりますが、走り出すと意外と走れることに気付くはずです。

理想はどちらでも問題なく走れることです。音楽を楽しむランニングと自分の体の声を聞くランニング、そして自然の音を感じるランニング。それぞれに良さがありますので、気分に合わせて好きな方法を選べるランナーを目指しましょう。

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