2020年8月21日
まだまだ夏真っ盛りではあるものの、お盆を過ぎて徐々に最高気温が下がり始めました。そうなると日中でも走りたくなるのがランナーですよね。とはいえまだ紫外線は強く、きちんとUV対策を行った上で走ってもらいたいところです。
特に目を守る意識はとても重要で、マラソン大会でなくても日中に走るのであればサングラスをしてもらいたいとこと。ただサングラスってカッコつけてるようでちょっと恥ずかしいですよね。でも、そんなことを言っていられないくらい紫外線は危険です。
そこで、今回は紫外線が目に与える影響と、紫外線対策としてのサングラスランのメリットについてお話します。
ノーガード戦法で目が負うことになるリスク
サングラスをかけずに走るとどうなるか。ほとんどの人は疲労が溜まりやすくなるくらいで、あとはやや視力低下が起こるかもしれませんが、それほど大事にはなりません。でも、人によっては目に大きな障害を負います。
・白内障
・黄斑変性
・角膜炎
紫外線を長時間浴び続けると、このようなトラブルが待っています。1日くらい屋外で活動したくらいではなりませんが、ランニングのように毎日数時間の屋外活動を毎日のように繰り返していると、何年してから目が見えにくくなっていることに気づき、紫外線から眼を守らなかったことを後悔することになります。
ほとんどの人が紫外線リスクを知っていながら、「まさか自分が」という気持ちがあるので、対策をせずのノーガードで目を紫外線に晒す。サングラスを着用するだけでリスクが大幅に下がるのに、様々な理由をつけて着用しない。
自己責任ではありますが、知っておく必要はあります。夏場にサングラスをせずに太陽の下を走るのは避けましょう。百害あって一利なしの典型です。目に障害を負ってから後悔しても意味はありません。場合によっては手術も必要になりますので、そうなる前にサングラスを使ってください。
サングラスは濃さではなく紫外線透過率で選ぶ
サングラスを選ぶとき、色が濃いものほど紫外線を通さないと思われていますが、サングラスの濃さと紫外線の透過は関係ありません。サングラスの濃さは光そのものの透過に影響し、暗いほど眩しくなくなるだけです。
眩しくなくなるというのも大事ですが、サングラスを推奨しているのは紫外線をカットするためです。ですので、ランニング用のサングラスを選ぶときには紫外線透過率が1.0%以下になっているものを選びましょう。
これは99%の紫外線をカットするという意味で、これだけカットすれば流石に目のトラブルの心配はいりません。
ただし古いサングラスはUVカットのコーティングが削れて、紫外線をカットする機能が失われている可能性があります。サングラスの寿命は2年程度と考えて、古いサングラスを使い続けないように気を付けてください。
そういう意味ではサングラスもランニングシューズと同じ消耗品です。あまり高価なものを買わず、少し安いモデルを毎年新しいものに買い替えるくらいがちょうどいいかもしれません。
眼鏡ランナーはすでに紫外線対策できている
眼鏡ランナーがサングラスをかけようと思うと、コンタクトレンズを着用するか、度入りのサングラスが必要になります。どちらにするにしてもお金がかかるので躊躇しているという人もいるかと思います。
でも安心してください。そもそも眼鏡のほとんどがレンズにUVカットコーティングが施されています。ZoffやJINSといった格安眼鏡でも片面はUVカットされており、オプションで裏面もコーティングできますが、そこまで気をつけなくてもOKです。
眼鏡では可視光がそのまま通過するので眩しさは残りますが、紫外線はきちんとカットしてくれます。これにキャップを合わせれば、紫外線が回り込んでくることもありません。わざわざ度入りのサングラスを作らなくてもいいということを覚えておきましょう。
ただし、サングラスは情報量を減らすことができ、集中力も高めてくれます。レースに集中できるというメリットもありますので、レースにもつかえるという意味で、予算に余裕があるなら度入りのサングラスを作っておくといいでしょう。
まとめ
ランナーにとって目を守るというのはとても大切なことですが、あまり重要なことだという認識がされておらず、皇居などでもマスク着用のランナーは大勢いますが、サングラスの着用率はかなり低めです。
サングラスをするだけで守れるわけですから、日中に走るなら着用しない理由はありませんよね。ブランド物のサングラスを買う必要はありません。安くても紫外線透過率の低いサングラスはありますので、それを購入して着用しましょう。
後悔先に立たずと言いますが、目にトラブルがあると日常生活でも不便に感じることが増えてしまいます。そうならないために、紫外線をきちんとカットするために、サングラス着用を習慣化しておきましょう。