マラソン大会が再開される?エントリーする上で注意するポイント

2021年4月26日

2020年は新型コロナウイルスの影響で、多くのマラソン大会が中止になりました。あれから1年が経過して、小さなマラソン大会が開催されたり、2021年の秋からは東京マラソンを始めとした、大規模なマラソン大会が開催を表明しています。ただし、実際に開催されるかどうかは別の話なので、いくつか気をつけなくてはいけない点があります。

何も考えずにエントリーして、実際に開催されるときに「聞いてなかった」とならないようにするために、コロナ禍のマラソン大会にエントリーするときに注意しなくてはいけないポイントをご紹介していきます。すでにエントリーしたという人も、これからエントリーするという人も、ぜひ参考にしてください。

大会要項をきちんと読む

コロナ禍だからというわけではありませんが、こういう状況だからこそ大会要項をきちんと読みましょう。コロナ対策として、いつもと違った募集要項になっている可能性があります。例えば2021年の東京マラソンは荷物預かりがありません。新宿駅のコインロッカーを使うか、自分で持って走るか。いずれにしても「知らなかった」では困りますよね。

大会要項にはきちんと書かれていますが、細かく読んでいないという人は多いはずです。東京マラソンのように話題性の高いマラソン大会なら、SNSなどで情報が出回るのでいいのですが、他の大会になると何がいつもと違うのか自分で調べる必要があります。湘南国際マラソンのようにマイボトル、マイカップを持って走るという大会もあります。

今回だけの対応かもしれませんが、新型コロナウイルスが落ち着くまでは、どの大会もリスク回避のために大会要項を特別なものにしています。毎年出ている大会ほど、自分でいつもどおりと思い込んでしまう可能性があります。そうならないためにも、大会のWebサイトなどで、募集要項は隅々までチェックしておきましょう。

参加費が必ず返ってくるわけではない

次に気をつけなくてはいけないのが、中止になったときの参加費の取り扱いです。こちらも参加案内に記載されていることですが、基本的にはどの大会も期限を設けて、そこまでに中止だった場合には手数料を差し引いて返金、それ以降は経費を差し引いて返金もしくは返金なしになっています。返金ではなくRUNNETのポイントで戻す大会もあります。

多くのマラソン大会がコロナ禍での開催ということで、参加費を値上げしていますので戻ってこないとなると、大会によっては2万円以上の損が出てしまいます。エントリーする前には、必ず大会の参加費と返金についての項目を確認しましょう。そして、参加費の取り扱いに問題ないと判断してから申し込みするようにしてください。

おそらく直前の中止になると参加費はさすがに戻ってきません。「◯月◯日までに判断」となっている場合には、返金される可能性もありますが、それでも100%というわけにはいきません。大事なのは、それを事前に把握しておくことです。後になってから「聞いてなかった」というのは通りませんので、大会ごとの返金条件を調べておきましょう。

走力が落ちている前提でトレーニング計画を立てる

大会へのエントリーをしたら、きちんとトレーニング計画を立てましょう。コロナ禍でも変わらずにトレーニングをしていたのでなければ、想像以上に走力が低下しています。走るからには自己ベスト更新なんて思っているかもしれませんが、コロナ禍以前よりも速く走れる人は限られています。むしろ自己ワーストにならなければOKくらいなのが現実です。

走力は間違いなく落ちていますので、4〜7月は徹底して距離を踏みましょう。理想だけで言えば1週間に150〜160kmです。もちろん理想ですので、必ずこれだけ走らなくてはいけないというわけではありません。でも、走れる体を取り戻すには、それなりの覚悟は必要になります。いきなり距離を伸ばさなくてもいいのですが、とにかく毎日走りましょう。

スピードは出さなくても構いません。2〜3時間ほど疲労を感じることなく走れるようのを目指しましょう。そこまでできたら、次にようやくスピード練習です。この順番を間違わないようにしましょう。スタミナがないのにスピード練習をしても、レースではほとんど役に立ちません。まずは持久力という下地を作ってからスピードを付けましょう。

長時間走るのが難しい7〜8月くらいに、短時間で走り終えるインターバルやHIITなどの高負荷なトレーニングを始めてください。1週間に2回程度のポイント練習で、残りはジョグで疲労抜きをしておきましょう。ここまで計画的にやって、なんとか以前と同等レベルになれるかどうかというくらいです。練習で体が戻っていないと感じたら、目標タイムを引き下げましょう。

まとめ

2021年のマラソン大会は開催される方向で進んでいますが、この状況が続くようなら、直前で中止される可能性もあります。開催されてもこれまでと同じ要項ではなく、東京マラソンのように荷物預かりなし、クレジット決済のみといった募集要項に変化が起きている可能性もあります。いつもとは違う大会という意識で、募集要項をきちんと読んでおきましょう。

また、中止になったときに参加費が必ず戻ってくるわけでもなく、むしろ直前での中止は大会の参加費だけでなく、旅費も無駄になる可能性があります。それも理解した上でエントリーしましょう。「中止になる可能性があるけど、その場合には観光でもしよう」くらいの気持ちの準備をしておくと、中止になったときのダメージを最小限に抑えられます。

そして、何よりもきちんと練習をして大会開催に備えましょう。中止になることも頭にいれるので、どうしても集中できないかもしれませんが、そこはしっかりと頭を切り替えていきましょう。開催されたときに、かつての自分に戻れるように、しっかりとトレーニングメニューを組んで、最高の状態でマラソン大会を楽しみましょう。

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